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米国株投資の落とし穴|思考停止の投資がもたらすリスクと賢い投資法【2025年10月最新版】

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目次

はじめに:今、米国株に投資するあなたへ

「S&P 500に投資していれば安心」「インデックス投資は最強」――そんな言葉を信じて、深く考えずに米国株に投資していませんか?

実は今、米国株式市場は歴史的な高値圏にあり、過去のデータから見ても「危険水域」に入っている可能性があります。多くの投資家が何も考えずに市場にお金を投じている状況は、過去の大暴落前夜と似た状況かもしれません。

この記事では、最新のマーケットデータをもとに、現在の米国株市場が抱えるリスク、投資における「思考」の重要性、そして次の市場暴落に備えるための具体的な方法について、初心者の方にも分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたの資産を守るための正しい判断ができるようになるでしょう。

現在の米国株市場はどれくらい割高なのか?

株価は本当に「高すぎる」のか:3つの指標で検証

まず、現在の米国株市場がどれほど割高なのか、客観的なデータで確認してみましょう。株式市場の割高・割安を測る代表的な指標を見ていきます。

PER(株価収益率)で見る現在地

2025年10月時点で、S&P 500(米国を代表する500社の株価指数)のPERは 「31.98倍」 となっています。これは企業の利益に対して株価が何倍になっているかを示す指標です。

歴史的な平均値は約16倍、中央値は約15倍ですから、現在の数値は 平均の約2倍 という水準です。つまり、過去の標準的な水準と比べて、株価が2倍も高い状態にあるということです。

たとえるなら、普段500円で買えるランチが今は1,000円になっているようなもの。同じ価値のものに対して、私たちは2倍のお金を払っている状況なのです。

CAPE レシオ(10年平均PER)という長期指標

さらに長期的な視点で見る指標として、「CAPE レシオ」(シラーPEレシオとも呼ばれます)があります。これは過去10年間の平均利益をもとに計算するPERで、短期的な利益変動の影響を除いた、より安定的な評価指標です。

現在のCAPE レシオは 「37.1倍」 で、近代の平均値20.5倍と比べると 80.9%も高い 水準にあります。統計学的には「2標準偏差上」という、めったに起こらないレベルの高さです。専門家の評価では 「強度に過大評価」 という判定になっています。

配当利回りから見えるもの

3つ目の指標は配当利回りです。現在のS&P 500の配当利回りは 「1.13〜1.17%」 程度で、長期平均の1.80%を大きく下回っています。

配当利回りが低いということは、株価が高すぎて、配当というリターンが相対的に小さくなっている状態を意味します。これも株価の割高さを示すサインの一つです。

これらの客観的なデータは、現在の米国株市場が 歴史的に見ても非常に高いバリュエーション水準にある ことを明確に示しています。

過去にも起きた「失われた10年」

「株価が高すぎる状態で投資したらどうなるのか?」――その答えは、過去の歴史が教えてくれます。

2000年から2009年の10年間は、米国株式市場にとって 「ロスト・ディケード(失われた10年)」 と呼ばれる時期でした。この期間、S&P 500は2つの大きな暴落を経験しました。

2000年〜2002年:ドットコム・バブルの崩壊

インターネット関連企業の株価が異常に高騰した後、バブルが崩壊。約1.5年間でS&P 500は 36.8%下落 しました。多くの投資家が大きな損失を被りました。

2007年〜2009年:リーマンショック

住宅バブルの崩壊を発端とした世界金融危機。約1.3年間でS&P 500は 51.9%下落 という壊滅的な暴落を記録しました。資産が半分になってしまった投資家も少なくありません。

この2つの暴落により、 2000年末から2009年末までの10年間、S&P 500の年平均リターンはマイナス0.95% となりました。配当を再投資してもほぼゼロリターン。10年間投資し続けて、資産がほとんど増えなかったのです。

こうした歴史的事実は、 高いバリュエーションで投資することのリスク を如実に物語っています。

「思考停止の投資」が危険な理由

インデックス投資の落とし穴

近年、「インデックス投資」が投資の王道として広く推奨されています。確かに、長期的には市場全体の成長に乗れる合理的な投資方法です。しかし、 何も考えずにインデックスに投資し続けることには大きなリスク があります。

インデックス投資の基本的な考え方は「市場全体に投資する」「長期保有する」というものです。これ自体は間違っていませんが、 「いつ買っても同じ」「考える必要はない」という思考停止に陥ると危険 です。

タイミングは本当に関係ないのか?

「長期投資だからタイミングは関係ない」という主張をよく耳にします。しかし、先ほど見た「失われた10年」の例が示すように、 高バリュエーションの時期に投資を始めると、10年経っても資産が増えないことがある のです。

もしあなたが2000年に退職金をすべてS&P 500に投資していたら、2009年時点で資産はほとんど増えていません。その間、インフレにより物価は上昇しているので、実質的には資産が目減りしていたことになります。

投資のタイミングを完璧に予測することは不可能ですが、 明らかに割高な時期には慎重になるべき です。それを無視して機械的に投資し続けることは、思考停止と言わざるを得ません。

リスクとリターンを正しく理解する

投資において最も重要な概念の一つが「リスクとリターンのバランス」です。一般的に、高いリターンを期待するなら高いリスクを取る必要があり、リスクを抑えたいならリターンも控えめになります。

しかし、ここで注意すべきは 「高いリスクを取れば必ず高いリターンが得られるわけではない」 という点です。特に、すでに割高になっている資産に投資する場合、リスクは高いのにリターンは低い、という最悪の状況になりかねません。

現在の米国株市場がまさにそうです。歴史的な高値圏にあるため、 今から投資するリスクは非常に高い です。一方で、すでに株価が上がり切っているため、 今後の上昇余地(期待リターン)は限定的 かもしれません。

投資家として大切なのは、「リスクを取っている」という自覚を持つこと、そして 「このリスクに見合うリターンが期待できるのか」を常に考える ことです。思考停止してしまうと、この判断ができなくなります。

群集心理の危険性:みんながやっているから安心?

人間には「みんながやっていることは正しい」「多数派に従えば安心」という心理があります。これを「群集心理」や「ハーディング効果」と呼びます。

現在、多くの個人投資家がインデックス投資を行っており、「S&P 500を買っておけば間違いない」という雰囲気が広がっています。しかし、 過去の金融危機は、まさにこの群集心理が極まったときに起きている のです。

ドットコム・バブルの時も、リーマンショックの前も、「不動産は絶対に下がらない」「ITは未来だ」といった楽観的な空気が支配していました。そして、誰もがリスクを忘れて市場に殺到したとき、バブルは崩壊しました。

今もまた、同じような状況にあるかもしれません。 「みんながやっているから大丈夫」という思考停止こそが、最も危険 なのです。

バリュー投資の本質:割安なものに投資する知恵

「安く買って高く売る」という投資の基本

投資で利益を得る基本原則は、とてもシンプルです。それは 「安く買って、高く売る」 こと。当たり前のように聞こえますが、実際にこれを実践できている投資家は多くありません。

なぜなら、多くの人は 株価が上がっているときに買いたくなり、下がっているときに怖くなって売ってしまう からです。これは人間の本能的な心理で、「値上がりしているものは安全に見え、値下がりしているものは危険に見える」という錯覚によるものです。

しかし、賢明な投資家は逆です。 株価が下がって割安になったときにこそ買い、高値で割高になったら売る(または買わない) のです。

ウォーレン・バフェットの投資哲学

世界最高の投資家の一人、ウォーレン・バフェットはこう言っています。

「他人が貪欲になっているときは恐怖心を持ち、他人が恐怖心を抱いているときは貪欲になれ」

これは、まさに群集心理と逆の行動を取ることの重要性を説いた言葉です。みんなが株を買いあさっている時(貪欲な時)は警戒し、みんなが怖がって売っている時(恐怖の時)こそ買いのチャンスだということです。

バフェットの投資手法は「バリュー投資」と呼ばれ、 本質的な価値よりも安い価格で株を買う ことを重視します。企業の実力(利益を生み出す力、資産、ブランド力など)を分析し、その価値に対して株価が割安であれば投資する、という考え方です。

現在の米国株市場のように、全体的に割高な状況では、バフェットのような投資家は 「買うべきものがない」と判断し、現金を持って待つ ことを選びます。無理に投資せず、次のチャンスを待つのです。

長期投資と「買い時」は矛盾しない

「長期投資なら買い時を気にする必要はない」という意見がありますが、これは誤解です。 長期投資だからこそ、買い値(取得コスト)が重要 になります。

高い価格で買ってしまうと、その後の値上がり余地が小さく、利益を出すまでに時間がかかります。逆に、割安な価格で買えれば、値上がり余地が大きく、より早く、より大きなリターンを得られる可能性が高まります。

長期投資の成功者たちは、決して無計画に買い続けているわけではありません。 市場全体が割安になるタイミング、個別の銘柄が割安になるタイミングを見極めて投資 しています。そして、割高だと判断したら、我慢強く待つのです。

「考えること」と「長期保有すること」は矛盾しません。むしろ、 しっかり考えた上での長期投資こそが、本当に資産を増やす道 なのです。

次の暴落に備える:具体的な準備と心構え

現金(キャッシュポジション)を持つ意味

投資の世界では「キャッシュ・イズ・キング(現金は王様)」という言葉があります。特に市場が高値圏にあるときは、 現金を持っていることが最大の武器 になります。

なぜなら、市場が暴落したときに買える資金がなければ、どんなに良い投資機会が来ても活かせないからです。逆に、現金を十分に持っていれば、暴落時に割安になった優良資産を買うことができます。

「投資していないと機会損失だ」と考える人もいますが、 割高な市場で無理に投資することの方が、よほど大きな損失リスク があります。現金を持って待つことも、立派な投資戦略の一つなのです。

分散投資の本当の意味

「卵を一つのカゴに盛るな」という投資の格言があります。これは分散投資の重要性を説いた言葉ですが、多くの人が分散投資を誤解しています。

本当の分散投資とは、単に複数の株を持つことではありません 。異なる性質の資産に分散することです。たとえば:

  • 株式と債券
  • 米国株と新興国株
  • 株式と不動産
  • 金融資産と実物資産(金、不動産など)
  • リスク資産と現金

S&P 500のインデックスファンドを持っているだけでは、500社に分散しているように見えても、すべて「米国株式」という同じ資産クラスです。米国株式市場全体が下落すれば、保有しているすべての銘柄が下がります。

真の分散とは、 一つの市場が崩れても他の資産で補える状態 を作ることです。現在のように米国株が割高な状況では、他の資産クラスへの分散を考えるべきでしょう。

暴落は「バーゲンセール」と捉える

多くの投資家は市場の暴落を恐れますが、賢明な投資家は暴落を 「資産を安く買える絶好のチャンス」 と捉えます。

普段は高くて手が出せなかった優良企業の株が、暴落時には半額、場合によっては3分の1の価格で買えるのです。これはまさにバーゲンセールです。

ただし、このチャンスを活かすには条件があります。それは、 暴落時に買える現金を持っていること と、 冷静に行動できる精神力 です。

多くの人は、暴落時にパニックになって持ち株を売ってしまいます。しかし、準備ができている投資家は、みんなが売っているときに買い向かうことができるのです。

自分の投資方針を明確にする

これまでの内容を踏まえて、最も重要なのは 「あなた自身の投資方針を持つこと」 です。

  • どのくらいのリスクを取れるのか
  • 投資の目的は何か(老後資金、教育資金、資産形成など)
  • いつまでにいくら必要なのか
  • 暴落時にどう行動するのか

これらを事前に明確にしておくことで、市場の変動に惑わされず、一貫した投資行動が取れるようになります。

思考停止せず、 自分の頭で考え、自分の判断で投資する ことこそが、長期的な成功への道です。他人の意見や流行に流されず、あなた自身の投資哲学を築いていきましょう。

まとめ:賢い投資家になるために

ここまで、現在の米国株市場が抱えるリスクと、思考停止の投資がもたらす危険性について詳しく見てきました。最後に、重要なポイントを整理しましょう。

現在のS&P 500は、PERやCAPEレシオといった客観的指標で見て、 歴史的な高値圏にある ことが明らかです。過去のデータが示すように、こうした状況で投資すると、長期的に低リターンやマイナスリターンになるリスクがあります。

インデックス投資は優れた投資手法ですが、 「何も考えずに機械的に買い続ける」という思考停止は危険 です。投資のタイミング、リスクとリターンのバランス、市場のバリュエーションを常に意識することが大切です。

バリュー投資の本質は 「安く買って高く売る」 というシンプルな原則です。割高な時期には慎重になり、割安な時期を待つ忍耐力が、長期的な成功をもたらします。

次の市場暴落に備えて、 現金を持つこと、真の分散投資をすること、自分の投資方針を明確にすること が重要です。そして何より、暴落を恐れるのではなく、資産を安く買えるチャンスと捉える心構えを持ちましょう。

投資は、他人任せにできるものではありません。 あなた自身が学び、考え、判断する ことで、初めて資産を守り、増やすことができます。この記事が、あなたの投資における「思考」のきっかけになれば幸いです。

市場の動きに一喜一憂せず、長期的な視点を持ちながらも、目の前のリスクを見逃さない。そんな賢い投資家を目指して、一歩ずつ前進していきましょう。あなたの投資が成功することを心から願っています。

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