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【2025年11月最新版】米国リセール市場の急成長|ThredUpの株価が1年で約850%上昇した理由

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目次

はじめに:今、なぜ中古ファッションが注目されているのか

ここ数年、皆さんの周りでもメルカリやヤフオクで洋服を買ったり売ったりする人が増えていませんか?実は今、アメリカでも中古衣料品、いわゆる「リセール市場」が驚くほどの勢いで成長しています。

その中心にいるのが、オンライン古着販売プラットフォームの ThredUp(スレッドアップ) という会社です。2025年に入ってからこの会社の株価は約5倍に、過去1年間ではなんと 約850%も急騰 しています。一体何が起きているのでしょうか?

この記事では、ThredUpの最新決算データを元に、アメリカの中古ファッション市場がなぜこれほど盛り上がっているのか、その背景と今後の見通しについて、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。投資に興味がある方も、サステナブルなファッションに関心がある方も、ぜひ最後までお読みください。

ThredUpとは?中古ファッションのプラットフォーム企業

ThredUpのビジネスモデル

ThredUp Inc.(ナスダック上場、ティッカーシンボル:TDUP)は、アメリカ最大級のオンライン中古衣料品プラットフォームです。日本でいうメルカリのファッション特化版、と考えると分かりやすいかもしれません。

具体的には、利用者が着なくなった洋服をThredUpに送ると、同社のスタッフが査定・撮影・出品を代行し、売れたら代金の一部が利用者に還元される仕組みです。購入者側は、ブランド品を含む中古衣料を手頃な価格で購入できます。

驚異的な処理能力

ThredUpの凄さは、その 規模とテクノロジー にあります。ジョージア州スワニーにある同社の倉庫は約60万平方フィート(東京ドーム約1.3個分)の広さを誇り、1日に約4万点もの衣料品を処理しています。倉庫内には最大で350万点もの在庫を保管できる能力があります。

しかもただの倉庫ではありません。最新のAI技術を活用して、衣料品の状態チェック、価格設定、在庫管理を自動化しており、人手では不可能なスピードと精度で運営されています。

なぜ今、リセール市場なのか

中古ファッション市場が急成長している背景には、大きく3つの要因があります。

まず 環境意識の高まり です。特に若い世代を中心に、ファストファッションによる大量生産・大量廃棄への問題意識が高まっています。服をリユースすることは、環境への負荷を減らすサステナブルな選択として支持されています。

次に 経済的な魅力 です。物価上昇が続く中、ブランド品や良質な服を安く手に入れたいというニーズは強まる一方です。新品の半額以下で購入できる中古品は、賢い消費の選択肢になっています。

そして テクノロジーの進化 です。スマホアプリの普及とAI技術により、中古品の売買がかつてないほど簡単で安全になりました。自宅にいながらワンクリックで売買が完結する利便性が、市場拡大を後押ししています。

ThredUpの最新決算|驚異の成長率を記録

2025年第3四半期の業績ハイライト

2025年11月3日に発表されたThredUpの第3四半期決算は、市場の予想を大きく上回る内容でした。主な数字を見てみましょう。

売上高 は前年同期比で 34%増 を記録しました。この成長率は、オンライン小売業界全体と比較しても非常に高い水準です。アメリカの経済全体が減速懸念を抱える中での34%成長は、まさに驚異的と言えます。

さらに注目すべきは 新規購入者数が54%増 という数字です。既存顧客のリピート購入だけでなく、新しいお客様がどんどん増えているということです。これは、リセール市場そのものが拡大していることを示す強力な証拠です。

株価パフォーマンスの推移

こうした好調な業績を背景に、ThredUpの株価は急上昇しています。

過去1年間の株価上昇率は 約850% 、年初来では 約472% という驚異的な伸びを見せています。投資の世界では「テンバガー」(10倍株)という言葉がありますが、ThredUpはそれに近いパフォーマンスを実現しているわけです。

もちろん、株価が急上昇した後には調整局面も訪れる可能性がありますし、過去の実績が将来を保証するものではありません。ただ、市場がThredUpのビジネスモデルと成長性を高く評価していることは間違いないでしょう。

収益性の課題

一方で、忘れてはいけないのが 収益性 の問題です。売上高は急成長していますが、ThredUpはまだ本格的な黒字化には至っていません。

倉庫の運営コスト、テクノロジーへの投資、マーケティング費用など、成長のための先行投資が続いています。第3四半期の営業損失は約830万ドルでした。前年同期の1,070万ドルからは改善していますが、依然として赤字が続いている状況です。

ただし、同社は規模の拡大とともに効率化が進み、将来的には黒字転換が見込めるとしています。売上が増えれば増えるほど、固定費が薄まって利益率が改善する「規模の経済」が働くビジネスモデルだからです。投資家たちは、その将来性に期待して株を買っているわけですね。

リセール市場を後押しする3つの追い風

追い風①:関税政策の影響

アメリカで販売されている衣料品の約97%は輸入品です。主な輸入元は中国、ベトナム、バングラデシュ、インドなどのアジア諸国です。

近年、アメリカの政治情勢によって輸入品への関税が引き上げられる動きが見られました。関税が上がれば、当然ながら輸入された新品の服の価格も上昇します。すると消費者は「新品は高いから、中古品を探そう」という行動を取るようになります。

実際、関税強化の動きが報じられた時期と、ThredUpの新規ユーザー増加のタイミングには相関関係が見られると分析されています。政治的な要因が、思わぬ形で中古市場の成長を後押ししているのです。

追い風②:インフレと消費者行動の変化

2022年以降、アメリカでは記録的なインフレが続きました。食料品やガソリン、住居費など、生活に必要なものの値段がどんどん上がっていく中で、消費者は「節約できるところは節約しよう」と考えるようになりました。

ファッションは、節約しやすい支出のひとつです。新品のブランド服を我慢して、代わりに中古で同じブランドの服を探せば、半額以下で手に入ることも珍しくありません。「賢い消費」として、リセール品を選ぶ人が増えているのです。

特に注目すべきは、中古品を買うことへの 心理的な抵抗感が薄れている ことです。以前は「中古=恥ずかしい」というイメージを持つ人もいましたが、今では「中古=エコでお得」というポジティブなイメージに変わってきています。SNSでも「サステナブルファッション」「古着コーデ」といったハッシュタグが人気を集めています。

追い風③:AI技術の進化と効率化

ThredUpの競争力の源泉は、何と言っても AI技術 です。

従来、中古品ビジネスの最大の課題は「手間がかかる」ことでした。一点一点の状態を確認し、適正価格を設定し、写真を撮って出品する…これらを人手で行うと、膨大な時間とコストがかかります。

ThredUpは、この工程の多くをAIで自動化しています。衣料品の状態を画像認識技術でチェックし、過去の販売データから最適な価格をAIが算出します。在庫管理や需要予測もAIが行い、どの商品をいつ値下げすべきか、といった判断まで自動化されています。

この テクノロジーの力 によって、ThredUpは競合他社にはない処理速度とコスト効率を実現しています。まさに「テック企業としての古着屋」と言えるでしょう。今後もAI技術の進化とともに、さらなる効率化が期待できます。

中古ファッション市場の今後の見通し

市場規模の予測

複数の市場調査によると、世界の中古衣料品市場は 2029年までに約3,670億ドル に達すると予測されています。これは全体の衣料品市場の約3倍の速度で成長していることになります。

アメリカ国内に限定しても、2024年の約490億ドルから2029年には約740億ドルへと成長する見込みです。年平均成長率は約9%という高い水準です。

特に成長を牽引しているのは ミレニアル世代とZ世代 です。これらの若い世代は、環境問題への意識が高く、デジタルツールを使いこなし、ブランドよりも価値を重視する傾向があります。彼らが消費の中心になるにつれて、リセール市場はさらに拡大していくでしょう。

競争環境の変化

もちろん、ThredUpだけがこの市場で戦っているわけではありません。競合他社も数多く存在します。

例えば、Poshmark(ポッシュマーク)はC2C(個人間取引)型のプラットフォームで、ユーザー同士が直接やり取りするスタイルです。また、The RealReal(ザ・リアルリアル)は高級ブランド品に特化したリセールサービスを展開しています。

日本でもお馴染みのメルカリも、アメリカ市場で存在感を増しています。さらには、ZaraやH&Mといった大手ファストファッションブランドも、自社の中古品買取・販売サービスを始めています。

こうした 競争の激化 は、ThredUpにとって脅威でもありますが、同時に市場全体の認知度を高めるという意味ではプラスの面もあります。重要なのは、ThredUpが他社と差別化できる強みを持ち続けられるかどうかです。

ThredUpの差別化戦略

ThredUpの最大の強みは、先ほども触れた テクノロジーと規模の経済 です。

大規模な処理施設とAI技術によって、一点あたりの処理コストを低く抑えられることが、価格競争力につながっています。また、膨大な取引データを持っていることも強みです。どんな商品がいくらで売れるか、どの時期に需要が高まるか、といった情報を蓄積しており、それをAIで分析することでさらに精度を高めています。

加えて、ThredUpは 企業との提携 にも積極的です。例えば、大手小売チェーンと組んで、店舗内にリセールコーナーを設置したり、ブランド企業の公式リセールパートナーになったりしています。こうしたB2B(企業間取引)の拡大も、今後の成長ドライバーとして期待されています。

投資家が注目すべきポイントと注意点

成長性と将来性

投資の観点から見ると、ThredUpは 高成長株 の典型です。売上の伸びは素晴らしく、市場全体の拡大トレンドにも乗っています。

特に注目すべきは「新規購入者の増加」です。リピート率が高いビジネスモデルなので、新規顧客が増えれば増えるほど、将来的な売上のベースが積み上がっていきます。第3四半期の54%増という数字は、この点で非常にポジティブなシグナルです。

また、リセール市場そのものが構造的な成長トレンドにある点も重要です。一時的なブームではなく、環境意識の高まりや消費行動の変化といった 長期的なトレンド に支えられているため、今後も成長が続く可能性が高いと考えられます。

リスク要因

一方で、投資判断にあたっては注意すべきリスクもあります。

まず 収益性の問題 です。前述の通り、ThredUpはまだ赤字が続いています。いつ黒字化できるのか、そのタイミングと規模が投資判断の重要なポイントになります。

次に 競争の激化 です。参入障壁がそれほど高くない市場なので、新規参入や既存プレイヤーの攻勢によってシェアを奪われるリスクがあります。

さらに 株価のボラティリティ(変動性) も考慮すべきです。過去1年で8倍以上に上昇した株価は、何かのきっかけで大きく下落する可能性もあります。短期的な値動きに一喜一憂せず、ビジネスの本質を見極める冷静さが必要です。

投資判断の視点

ThredUpへの投資を考える際は、以下のような視点で判断すると良いでしょう。

長期的な視点 :リセール市場の成長トレンドを信じ、5年、10年といった長期で保有するつもりなら、短期的な株価変動は気にする必要はありません。ビジネスモデルの持続可能性と市場での地位を重視しましょう。

財務指標のモニタリング :四半期ごとの決算発表をチェックし、売上成長率、新規顧客数、営業損失の推移などを追いかけることが大切です。特に黒字化のタイミングは重要なマイルストーンになります。

分散投資の原則 :どんなに有望に見える銘柄でも、一つの株に資産を集中させるのはリスクが高すぎます。ポートフォリオ全体のバランスを考え、適切な割合で投資することを心がけましょう。

投資は自己責任であり、この記事は特定の銘柄を推奨するものではありません。ご自身の投資判断は、複数の情報源を参考にし、必要であれば専門家に相談した上で行ってください。

まとめ:リセール市場革命はまだ始まったばかり

今回は、アメリカの中古ファッション市場の急成長と、その中心にいるThredUpという企業について詳しく見てきました。

改めて重要なポイントをまとめると、以下の通りです。

ThredUpは2025年第3四半期に前年比34%の売上成長、新規購入者54%増という驚異的な業績を記録しました。 株価も過去1年で約850%上昇し、市場の注目を集めています。

中古ファッション市場は、環境意識の高まり、インフレ圧力、AI技術の進化という3つの追い風を受けて急拡大しています。 2029年までに世界で約3,670億ドル規模に達すると予測されており、成長余地はまだ大きいと考えられます。

ThredUpの強みは、大規模処理施設とAI技術による効率化、そして膨大なデータの蓄積にあります。 ただし、まだ黒字化していない点や競争激化のリスクには注意が必要です。

ファッション業界全体が、大量生産・大量消費から持続可能なモデルへと転換しようとしている今、リセール市場はその中心的な役割を担っています。環境に優しく、経済的にも合理的で、テクノロジーで便利になった中古品市場は、もはや一時的なブームではなく、新しい消費のスタンダードになりつつあると言えるでしょう。

投資家にとっても、消費者にとっても、これからの動向が見逃せない分野です。皆さんも、次に服を買う時には、新品だけでなく中古品という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。ThredUpのようなプラットフォームを使えば、驚くほど簡単に良質な古着が見つかるかもしれませんよ。

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