
2025年3月13日(木)の日本株概況と騰落率ランキング

2025年3月13日(木)の日本株マーケット概況
日経平均株価は前日比29円安(-0.08%)の36,790.03円と小幅反落し、東証株価指数(TOPIX)は0.13%高の2,698.36ポイントに留まった。新興株式市場では、東証グロース指数が0.24%安と小幅に下落した。前日の米国市場では、インフレ指標の鈍化を背景にハイテク株が上昇し、東京市場でも半導体関連株中心に買いが先行した。しかし、日経平均は前場に一時500円超高まで上昇したものの、午後にドル/円が147円台半ばまで円高・ドル安に転じ、輸出関連株の上昇が鈍化した。
国内では、金融株は堅調な動きを見せたが、円高の進行を懸念する自動車や輸送用機器株は売りが先行した。日銀の植田総裁は国会で、輸入インフレの沈静化や賃金上昇の継続を指摘し、今後の実質賃金や消費改善に期待感を示した。これが一部で将来的な利上げ観測につながり、債券利回りの上昇と円高圧力をもたらした。とはいえ、足元の経済指標にはやや力強さが欠け、利上げ観測自体は限定的である。
米国市場では、2月の消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化と生産者物価指数(PPI)の低下により金融引き締め懸念が後退したものの、関税政策を巡る不透明感が依然として投資家心理に影を落としている。米10年債利回りは4.33%に上昇し、原油先物価格も1バレル70ドル台前半に反落するなど、グローバルな金利やエネルギー相場の動向が注目される。全体として、国内外の複合要因が相場の上値に重さを与え、今後の展開に不透明感が残る状況である。
2025年3月13日(木)の値上がり率ランキング
1位
9704 アゴーラホスピタリティーグループ
前日比+25.76%
短期投機資金の大量買いが入り、低位株としての値動きの軽さが追い風となった。市場参加者の注目が一気に集まり、急激な買いが株価を押し上げた。
2位
3987 エコモット
前日比+24.10% ストップ高
国土交通省の公募案件で自社技術が評価され、公共分野での採用決定が確認された。将来の受注拡大への期待から、機関投資家を中心に買い注文が殺到した。
3位
6786 RVH
前日比+22.45%
第3四半期決算で前年同期比20.6%の売上増と赤字幅縮小が明らかとなった。業績改善の期待が高まり、個人投資家からも買いが進んだ。
4位
211A カドス・コーポレーション
前日比+18.34% ストップ高
自社株買いの実施を発表。発行済み株式の一部を市場から回収することで、株主還元策の強化が評価され、投資家心理を大きく刺激した。
5位
5032 ANYCOLOR
前日比+17.09% ストップ高
通期業績予想の上方修正を発表。主力事業であるVTuber関連の好調さに裏打ちされた業績改善期待が、買いを呼び込んだ。
6位
4494 バリオセキュア
前日比+16.81% ストップ高
大手通信企業との新たな提携を発表。セキュリティ分野での事業拡大が期待され、業界内外での買いが先行した結果、株価が急上昇した。
7位
3747 インタートレード
前日比+16.63% ストップ高
暗号資産関連の事業展開が注目され、市場全体の仮想通貨熱に便乗して投機的買いが集中。テーマ性が買いを後押しした。
8位
3477 フォーライフ
前日比+16.13% ストップ高
通期利益予想の上方修正と期末配当の増額発表が好感された。業績上振れと株主還元強化の材料が投資家の期待を集めた。
9位
6614 シキノハイテック
前日比+16.08% ストップ高
米国企業との戦略的提携を発表。半導体IPの強化と販路拡大が評価され、今後の収益機会拡大が期待された。
10位
9238 バリュークリエーション
前日比+15.56% ストップ高
暗号資産の自社導入を発表。投機的な買い注文が殺到し、テーマ銘柄として市場の注目を一身に集めた。
2025年3月13日(木)の値下がり率ランキング
1位
8894 REVOLUTION
前日比-34.48% ストップ安
株主優待制度の廃止発表が投資家の不信感を呼び、短期間で大量の売り注文が発生。優待目的で保有していた投資家が失望売りに転じた。
2位
4425 Kudan
前日比-12.55%
通期業績予想の大幅下方修正を発表。赤字幅の拡大が明らかとなり、業績悪化を懸念する投資家が手放しに動いた。
3位
5031 モイ
前日比-11.85%
2026年1月期の大幅減益予想の発表を受け、成長鈍化への懸念から機関投資家や個人投資家の利益確定売りが進んだ。
4位
7527 システムソフト
前日比-9.20%
前日までの買いが反動し、利益確定売りが優勢となった。特段の悪材料はないが、短期的な調整局面に突入した模様である。
5位
7064 ハウテレビジョン
前日比-7.91%
決算で経常利益が市場予想を下回り、減益となったことがネガティブ材料として受け止められ、投資家が売りに転じた。
6位
9166 GENDA
前日比-7.57%
前四半期決算が好調であったにもかかわらず、材料尽くし感から利益確定の売りが先行。業績発表後の調整局面で売りが優勢となった。
7位
3083 スターシーズ
前日比-7.46%
業績低迷が続く中、直近の営業赤字決算が発表され、投資家が失望売りを行い、株価が下落した。
8位
4097 高圧ガス工業
前日比-7.00%
直前の株式売出し計画中止の反動が生じ、急騰からの利益確定売りが重なった。需給のバランスが崩れた結果とみられる。
9位
5247 BTM
前日比-7.00%
直前の急騰後、短期的な利確売りが入り、ボラティリティの高さが露呈した。市場全体の下落感も影響した。
10位
324A ブッキングリゾート
前日比-6.99%
最新の決算発表で業績が市場予想に届かず、投資家の期待が裏切られた結果、失望売りが誘発された。
今日もお疲れ様でした!
明日も頑張りましょう♪
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