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2026年米国株式市場の3つの重大リスク|投資家が知っておくべき展望と対策

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## はじめに

2025年も終わりを迎え、米国株式市場は引き続き堅調な動きを見せています。しかし、水面下では見過ごせない変化が起きていることをご存知でしょうか。S&P500の「シラーPEレシオ」は40付近という、歴史的に見ても極めて高い水準で推移しています。これは過去にドットコムバブルや大恐慌の直前に見られた水準と同じです。

さらに、2026年に向けて市場には大きな懸念材料が3つ浮上しています。台湾情勢の緊張による半導体サプライチェーンへの影響、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の議長交代による金融政策の不確実性、そしてAI投資ブームの持続可能性です。

この記事では、これらのリスクがなぜ重要なのか、そして投資家としてどのように向き合えばよいのかを、できるだけ分かりやすく解説していきます。専門用語もできる限り噛み砕いて説明しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

## 第1のリスク:台湾情勢と半導体サプライチェーンの脆弱性

### TSMCへの依存という見えない危機

台湾積体電路製造、通称「TSMC」という企業名を聞いたことがあるでしょうか。この企業は世界の半導体製造において圧倒的な存在感を持っており、2025年時点で世界の半導体ファウンドリー市場(他社のために半導体を製造する事業)の67%以上を占めています。

特に注目すべきは、最先端の3ナノメートル以下という超微細なプロセス技術において、TSMCが事実上独占している点です。これはどれほど深刻な問題なのでしょうか。

「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるアメリカの巨大テック企業群——NVIDIA、Apple、Microsoft、Amazon、Google、Meta、Teslaのほとんどが、TSMCに半導体製造を依存しています。例えばNVIDIAのGPU(グラフィック処理装置)、AppleのiPhoneやMac用プロセッサ、そしてAmazonやGoogleがクラウドサービスで使うAIチップの多くがTSMC製です。

これらの企業の合計時価総額は約21.5兆ドルにのぼり、S&P500全体の35%を占めています。つまり、 **米国株式市場の価値の3分の1以上が、台湾にある一つの企業に依存している** という構造になっているのです。

### 中国の軍事的動きが示すもの

2025年12月29日、中国人民解放軍は台湾周辺で「正義作戦-2025」と名付けた過去最大規模の軍事演習を実施しました。この演習では7つの海域で実弾演習が行われ、上陸作戦用の船舶が大量に投入されました。また、主要港湾の封鎖をシミュレーションする動きも見られました。

軍事専門家の分析によれば、中国は2027年までに台湾侵攻能力を獲得するという目標に向けて、着実に準備を進めているとのことです。2026年末までに完成予定の70隻の軍用フェリーなど、具体的なインフラ整備も進んでいます。

### 投資家にとっての意味

もし台湾海峡で軍事的な衝突が発生した場合、どのような影響が予想されるでしょうか。

まず、TSMCからの半導体出荷が即座に停止する可能性があります。これにより、マグニフィセント・セブンの株価は推定で30〜50%急落する可能性があるとゴールドマン・サックスは試算しています。S&P500全体では20〜35%の調整が予想され、サプライチェーンの混乱による世界経済への損失は10兆ドルに達する可能性があるとBloomberg Economicsは推計しています。

このリスクに対して、投資家としてできることは何でしょうか。一つは **ポートフォリオの地政学的リスク分散** です。台湾への依存度が低いセクター、例えば防衛関連、エネルギー、生活必需品などへの配分を検討する価値があります。

また、半導体供給の多様化を進めている企業にも注目が集まっています。例えばIntelはアメリカ国内での生産強化を進めており、韓国のSamsungも代替候補として挙げられます(ただし、品質面での課題も指摘されています)。

## 第2のリスク:FRB議長交代による金融政策の不確実性

### 2026年5月の重要な節目

2026年5月、ジェローム・パウエルFRB議長の任期が満了します。トランプ大統領は後任候補として、ホワイトハウス経済顧問のケビン・ハセットや元FRB理事のケビン・ウォーシュの名前を挙げており、2026年1月中に発表する意向を示しています。

議長が交代すること自体は珍しいことではありません。しかし、今回の交代が市場の注目を集めているのは、トランプ政権の金融政策に対する姿勢が従来とは異なる可能性があるためです。

### 金融政策の方向性をめぐる懸念

トランプ大統領は繰り返し、「連邦準備制度は金利を下げすぎていない」と批判しており、より積極的な利下げを求める姿勢を示しています。また、FRBの独立性への政治的介入の可能性も懸念されています。

ここで問題となるのは、現在のアメリカの「インフレ率」(物価上昇率)が2.5%で、FRBの目標である2%をまだ25%上回っているという事実です。この状況で急激な利下げを行えば、インフレが再燃するリスクがあります。

### 考えられる2つのシナリオ

**シナリオA:急激な利下げ実施の場合**

短期的には株式市場は上昇するでしょう。金利が下がれば企業の資金調達コストが下がり、投資家もより高いリスクを取りやすくなるためです。しかし、その後インフレ率が4〜5%へ上昇すれば、米ドルへの信認が低下します。最終的には2年以内に急激な利上げが必要となり、2022年に見られたような株式市場の大幅調整が再来する可能性があります。

**シナリオB:FRBの独立性が維持される場合**

FOMC(連邦公開市場委員会)は12名の委員で構成されており、新議長は1票しか持ちません。他の11名が現実的な金融政策を維持すれば、トランプ政権の意向通りにはならないでしょう。ただし、この場合は政権との対立が激化し、政策の不確実性から市場のボラティリティ(価格変動の大きさ)が上昇する可能性があります。

### 投資家が考えるべきこと

このような不確実性に対処するには、 **金利の変動に影響を受けにくいセクター** への配分を検討することが一案です。例えば、ヘルスケアや生活必需品は、景気や金利の変動に比較的強いとされています。25年以上連続で増配を続けている「配当貴族株」も安定性の観点から注目されます。

また、インフレ対策として、物価連動国債(TIPS)、金やエネルギーなどのコモディティ、不動産関連REITなどを組み入れることも検討に値します。長期債は金利上昇時に価格が下落しやすいため、短期債への移行やキャッシュポジションの確保も重要です。

## 第3のリスク:AI投資バブルの持続可能性

### 膨張するAI投資とその実態

2025年第3四半期、Microsoft、Amazon、Googleの3社だけで合計106億ドル(前年比75%増)をAI関連の設備投資に費やしました。2026年の予想では527億ドル以上に達するとゴールドマン・サックスは推計しており、ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)全体では700億ドルに達する可能性があります。

しかし、ここで重要な問題が浮上しています。 **投資額は急増しているのに、収益の成長率は鈍化している** のです。

### クラウド事業の成長率鈍化という現実

主要クラウドプロバイダーの成長率を見てみましょう。

MicrosoftのAzureは、2018〜2022年の平均成長率が58%でしたが、2023〜2025年では33%に減速しています。AmazonのAWSは42%から12%へ、Google Cloudは51%から28%へと、いずれも成長率が大幅に低下しています。

成長率が鈍化しているにもかかわらず設備投資が急増しているということは、投資効率が悪化していることを意味します。これは投資家にとって警戒すべきシグナルです。

### 株価評価から見る過熱感

株価が割高か割安かを判断する指標の一つに「PEレシオ」(株価収益率)があります。これは株価が一株当たり利益の何倍で取引されているかを示す指標で、数字が大きいほど割高とされます。

2025年12月時点でのマグニフィセント・セブンのPEレシオを見ると、NVIDIAが45〜50倍、Teslaが58倍、Amazonが38倍など、軒並み高水準です。歴史的なS&P500の平均が16〜20倍であることを考えると、現在の株価は今後数年間の大幅な利益成長を織り込んだ水準であることが分かります。

もしAI投資の収益化が期待通りに進まなければ、大規模なバリュエーション調整(株価下落)が避けられません。

### キャッシュフローへの圧迫

Wall Street Journalの分析によれば、Amazon、Google、Microsoftの3社は過去3年間で合計600億ドル以上をAI関連に投資しました。しかし、3社ともフリーキャッシュフロー(自由に使える現金)が前年比で減少しています。

データセンターなどの資産は減価償却によって収益を圧迫し続けます。需要が予想を下回った場合、大規模な資産減損(資産価値の切り下げ)のリスクも抱えています。

### 投資家の選別が始まっている

興味深いことに、2025年6月以降、マグニフィセント・セブン内での株価相関係数が80%から20%へ急低下しています。これは投資家が「テック株」と一括りにするのではなく、個別企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)を見極めて選別を始めたことを意味します。

好まれているのは、設備投資と収益の明確なリンクを示せる企業、そして自己資本でAI投資を賄える企業(MetaやAlphabetなど)です。一方、利益成長が鈍化しているのに設備投資を増やしている企業や、負債でAI投資を賄っている企業は敬遠される傾向にあります。

### 投資家に求められる姿勢

著名投資家ウォーレン・バフェットは、1999年のドットコムバブル時に「インターネット」というマクロのテーマに乗るのではなく、個別企業のファンダメンタルズを重視する姿勢を貫きました。その結果、バブル崩壊後も安定したリターンを上げ続けました。

2026年に向けても、同様のアプローチが重要になるでしょう。AI投資ブームという大きな流れに惑わされず、一社一社の収益性、キャッシュフロー、競争優位性を冷静に見極める「ボトムアップ投資アプローチ」が求められています。

## 市場の構造的リスク:極端な集中がもたらす脆弱性

### 異常な市場集中度

2022年10月にS&P500が底値をつけて以降の上昇分のうち、実に75%がマグニフィセント・セブン7社によるものです。これは歴史的に見ても異常な集中度です。

1990年代後半のドットコムバブル期でさえ、上位10社の時価総額比率は25%程度でした。しかし現在は35%を超えています。少数の銘柄に市場全体の動きが左右される構造は、リスクオフ局面では「売りが売りを呼ぶ」展開となる可能性があります。

### シラーPEレシオ40の歴史的意味

冒頭で触れた「シラーPEレシオ」について、もう少し詳しく説明しましょう。これは過去10年間の平均利益をインフレ調整した上で計算するPEレシオで、市場全体の割高・割安を判断する長期的な指標です。

歴史的に、シラーPEレシオが40を超えたのは、1929年の大恐慌直前と2000年のドットコムバブルの2回だけです。いずれのケースでも、その後の10年間でS&P500は大幅な調整を経験しました。

これは必ずしも「すぐに暴落が来る」という意味ではありません。しかし、市場が歴史的に見て割高な水準にあることは認識しておく必要があります。

## 投資家が考えるべき対応の方向性

### ポートフォリオの見直しの重要性

3つのリスクを踏まえると、2026年は市場の転換点となる可能性があります。ただし、リスクは同時に機会でもあります。市場が調整する局面は、優良企業を割安で取得する絶好のチャンスだからです。

ウォーレン・バフェットは「金が雨のように降る時、バケツを持って外に出ろ、ティースプーンじゃなくてな」という言葉を残しています。市場の調整局面でも投資できるよう、キャッシュポジションを確保しておくことが重要です。

実際、バフェット率いるBerkshire Hathawayは現金比率を過去最高水準に引き上げています。これは市場の過熱を認識し、次の買い場を待つ戦略と解釈できます。

### 分散投資の徹底

**地域分散** の観点では、米国以外の先進国市場(欧州、日本)や、台湾リスクの影響が少ない新興国への投資も検討に値します。

**セクター分散** では、テクノロジーセクターへの過度な依存を避け、伝統的な価値創造企業への回帰も一案です。エネルギー株、金融株(銀行、保険)、生活必需品など、安定したキャッシュフローを生み出す企業への配分を見直すことが考えられます。

### クオリティ株への注目

割安株やバリュー株への配分と同時に、「ワイドモート」(広い堀)と呼ばれる強固な競争優位性を持つ企業にも注目が集まっています。これは競合他社が簡単には真似できないビジネスモデルや技術、ブランド力を持つ企業のことです。

安定したキャッシュフローを生み出し、合理的なバリュエーション(株価評価)で取引されているクオリティ株は、不確実性の高い時期こそ頼りになる存在です。

### リスク管理の基本

個別株で15〜20%の下落があった場合にポジションを縮小する、ポートフォリオ全体で10%の下落があった場合に資産配分を再評価するなど、事前にルールを決めておくことも大切です。

また、四半期ごとのポートフォリオ見直しを習慣化し、上昇した銘柄は利益確定して再投資先を検討するなど、定期的なリバランスも忘れずに行いましょう。

## まとめ

2026年の米国株式市場には、台湾情勢による半導体サプライチェーンリスク、FRB議長交代による金融政策の不確実性、そしてAI投資バブルの持続可能性という3つの大きな懸念材料があります。

これらのリスクは、いずれも市場に大きな調整をもたらす可能性を持っています。現在の市場は「シラーPEレシオ」が40付近という歴史的高水準にあり、マグニフィセント・セブンへの異常な集中も見られます。

しかし、こうした状況は必ずしも悲観すべきものではありません。重要なのは、市場の熱狂に流されず、冷静な分析に基づいた投資判断を下すことです。ポートフォリオの地政学的リスク分散、金利変動に強いセクターへの配分、個別企業のファンダメンタルズ重視、そしてキャッシュポジションの確保など、できることは数多くあります。

投資家に求められるのは、冷静な分析、適切な分散、そして忍耐です。短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期的な視点で優良企業への投資を続けることが、2026年とその先の成功への鍵となるでしょう。

市場の変化を恐れるのではなく、それを機会として捉える柔軟な姿勢を持ちながら、2026年の投資に臨んでいきましょう。

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