
2025年2月27日(木)の日本株概況と騰落率ランキング

日本株概況
本日(2月27日)の東京株式市場は反発。日経平均株価は前日比113円80銭高の3万8256円17銭で引けた。米国市場では26日に半導体大手エヌビディアの決算が発表され、売上高・純利益ともに市場予想を上回ったが、材料出尽くし感から時間外取引では軟調に推移。一方、東京市場ではエヌビディアの業績を好感し、関連銘柄に買いが入った。これを受け、東京エレクトロン、ディスコ、レーザーテックなど半導体関連株が買われ、日経平均を押し上げる要因となった。
ただし、相場の上値は重かった。米国では本日発表予定の1月PCEデフレーターを控え、FRBの利下げ観測が揺らぐ中、米長期金利が上昇基調にある。これに伴い、ドル円相場は一時1ドル=148円台まで円安が進行。輸出企業にとってはプラス材料となるものの、円安が急速に進行すれば日銀の政策修正リスクが浮上する点には注意が必要だ。
業種別では非鉄金属、自動車、半導体製造装置などが買われた一方、小売、銀行、通信株は軟調。とくに、セブン&アイ・ホールディングスが非公開化(MBO)を断念したとの報道を受け、株価は前日比約12%安と急落。投資家の失望売りが殺到した。一方、日産自動車はCEO交代観測が浮上し、短期的な思惑買いが先行する形となった。
売買代金は東証プライム市場で約4.3兆円と依然として高水準。市場全体としては、大型イベントを通過したことで買い戻しが優勢となったものの、金融政策を巡る不透明感が相場の上値を抑える展開が続いている。今後の焦点は、本日発表される米国PCEデフレーターの結果と、それを受けたFRBの金利政策の見通し。もしインフレ指標が市場予想を上回るようであれば、米国市場の不安定化を受け、日本株市場にも波及する可能性が高いため警戒が必要だ。
2025年2月27日(木)の値上がり率ランキング(上位10銘柄)
1位
7084 スマイルHD
前日比 +28.6%(ストップ高)
初の1株当たり95円の配当実施方針発表を受け、配当利回りへの期待から短期投資家が殺到。強い株主還元策と企業姿勢が評価され、買いが一気に集まりストップ高となりました。
2位
3559 ピーバンドットコム
前日比 +18.7%(ストップ高)
特段の新材料はなかったものの、流動性の低い小型株として短期的な思惑買いが集中。投資家間での噂が広がり、ストップ高の水準まで株価が上昇しました。
3位
4241 アテクト
前日比 +18.6%(ストップ高)
明確な企業成長の材料はなかったが、割安感が市場参加者に支持され、短期の投機的買いが入り急騰。結果、株価はストップ高となりました。
4位
6085 アーキテクツ
前日比 +18.3%(ストップ高)
筆頭株主が保有株の売出価格を高値に設定していたことから、割安と判断された株価に対して投資家の買いが殺到し、ストップ高水準に達しました。
5位
3195 ジェネパ
前日比 +18.2%(ストップ高)
株主還元策として新たな株主優待制度を導入する発表を受け、長期保有の意向が強い投資家から買いが入り、ストップ高となりました。
6位
7093 アディッシュ
前日比 +17.4%(ストップ高)
韓国のAIソリューション企業との業務提携発表により、今後の事業拡大への期待が高まり、材料視されて一気に買いが入った結果、ストップ高となりました。
7位
9070 トナミHD
前日比 +17.0%(ストップ高)
日本郵便によるTOB実施が明らかになり、買付価格に市場が反応。投資家が期待感から買いを入れ、急騰してストップ高となりました。
8位
5597 ブルーイノベーション
前日比 +16.5%
ドローン関連テーマ株として注目され、前日までの急騰に対する利益確定売りが一巡。短期投資家の間で再び買いが進み、株価が上昇しました。
9位
6038 イード
前日比 +16.2%
配当増額と記念株主優待の実施を発表。株主還元策を評価した投資家の買いが集まり、株価は大幅に上昇しました。
10位
5616 雨風太陽
前日比 +16.1%(ストップ高)
事業多角化を目指すため定款の事業目的拡大を発表。新規分野進出への期待が買いを呼び、ストップ高の水準まで株価が上昇しました。
2025年2月27日(木)の値下がり率ランキング(上位10銘柄)
1位
324A ブッキングリゾート
前日比 -20.5%
上場直後の急騰の反動から利益確定売りが重なり、急激な調整が入り大幅に下落しました。
2位
3350 メタプラネット
前日比 -20.0%(ストップ安)
定款変更による発行可能株式総数の引き上げが将来的な希薄化懸念を呼び、投資家が一斉に売りに転じた結果、ストップ安となりました。
3位
5535 ミガロHD
前日比 -18.9%(ストップ安)
クラウドファンディングでの実績が既に織り込まれていたため、利益確定売りが出て大幅に下落し、ストップ安となりました。
4位
5482 愛知製鋼
前日比 -13.2%
自動運転車関連銘柄として注目されていたが、業績先行きの不透明感から短期投資家が手仕舞い売りに踏み切り、下落しました。
5位
3382 セブン&アイ・HD
前日比 -11.7%
MBO資金調達に関する不確実性が報じられ、買収期待が急落。失望売りが広がり、株価が大幅に下落しました。
6位
7975 リヒトラブ
前日比 -11.0%
業績に目立った改善材料がなく、投資家の売りが優先された結果、低流動性が露呈し株価が大幅に下落しました。
7位
3967 エルテス
前日比 -10.9%
人工知能関連銘柄として直近まで急伸していたが、その反動で利益確定売りが出たため、株価が下落しました。
8位
5271 トーヨーアサノ
前日比 -8.9%
第3四半期に経常損益が赤字転落する見通しが伝わり、業績悪化懸念から投資家が売りに走り、株価が下落しました。
9位
3562 No.1
前日比 -8.9%
情報セキュリティ関連の小型株として一時買いが入ったものの、利益確定売りにより株価が下落しました。
10位
7515 マルヨシセンター
前日比 -8.7%
業績先行きの不透明感と換金売りが重なり、材料不足の中で投資家が売りに踏み切った結果、株価が下落しました。
今日もお疲れ様でした!
明日も頑張りましょう♪
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