
東証上場企業の暗号資産保有状況:どの会社がビットコインを買っているのか?【2025年6月最新版】
投資家や暗号資産関連企業の担当者から「どの東証上場企業がビットコイン投資を行っているのか知りたい」「企業の暗号資産戦略の最新動向を把握したい」といった質問が増えています。本記事では、2025年6月22日時点での東証上場企業の暗号資産保有・取得状況を、保有金額の規模順に詳しく解説します。
東証上場企業の暗号資産保有・取得状況は以下の通り。
実際にビットコインを保有している東証上場企業はどこですか?
現在、具体的な保有数量と金額を開示している主要企業は以下の7社です
メタプラネット 〔3350〕
- 初回発表日:2024年4月9日
- 投資枠:BTC 上限なし(「555 Million計画」)
- 累計保有:10 000 BTC/簿価 約1 391.5 億円
- 直近の動き:2025年6月16日に1,112 BTC(約168.8億円)を追加取得
- 企業戦略:東証上場企業として最大のBTC保有企業
リミックスポイント 〔3825〕
- 初回発表日:2025年4月24日
- 投資枠:当初10億円から新株予約権行使額に連動して拡張
- 累計保有:1,038.3 BTC他主要5銘柄(簿価約142億円)
- 直近の動き:2025年6月12日に56.87 BTC(約8.87億円)を追加
- 特徴:BTC以外の主要暗号資産にも分散投資
ANAPホールディングス 〔3189〕
- 初回発表日:2025年4月16日
- 投資枠:累計30億円超のBTC投資計画
- 累計保有:184.67 BTC/簿価 約27.52 億円
- 直近の動き:2025年6月18日に31.21 BTC(約4.80億円)を追加円)
- 業界背景:アパレル企業として暗号資産投資に注力
バリュークリエーション 〔9238〕
- 初回発表日:2025年3月12日
- 投資計画:1億円×4回の段階的投資(計4億円)
- 累計保有:30.38 BTC/簿価 4 億円
- 直近の動き:2025年6月4日に6.40 BTC(1億円)を追加
- 戦略:計画的な定期投資アプローチ
gumi 〔3903〕
- 初回発表日:2025年2月10日
- 投資枠:BTC上限10 億円
- 累計保有:80.352 BTC/簿価 10 億円
- 取得完了報告:2025年6月11日に計画分の取得完了を発表
- 業界特性:ゲーム関連企業として暗号資産への理解が深い
ビート・ホールディングス・リミテッド 〔9399〕
- 初回発表日:2025年2月12日
- 投資対象:iShares Bitcoin Trust(IBIT)ETF
- 累計保有:iShares Bitcoin Trust(IBIT)ETF 179,330口(簿価約13.4億円)
- 投資手法:直接のBTC保有ではなくETF経由での投資
- 直近の動き:2025年6月4日に12,000口を追加購入
- 特徴:ETF投資という間接的なアプローチ
AIフュージョンキャピタルグループ 〔254A〕
- 初回発表日:2025年4月18日
- 投資枠:非開示
- 累計保有:BTC(数量非開示)3 億円相当
- 直近開示:2025年6月17日に暗号資産運用事業開始と累計3億円取得を公表
- 事業戦略:保有だけでなく運用事業も開始
2 │ 暗号資産投資を計画中の企業はありますか?
投資枠を設定し、取得準備中の企業は以下の通り
企業名 | コード | 投資枠 | 現状 |
---|---|---|---|
マックハウス | 7603 | BTC 17.15 億円 | 現状:資金調達完了済み、順次取得予定(具体的数量は未開示) 業界:アパレル業界での暗号資産投資事例 |
エス・サイエンス | 5721 | BTC 5 億円 | 現状:投資枠設定のみ、具体的な取得時期は未定 特徴:計画段階での投資検討企業 |
3 │ 暗号資産関連事業を展開している東証上場企業は?
暗号資産交換業・ファンド組成・独自トークン発行など関連事業を展開している企業は以下のとおり
区分 | 企業名(コード) | 概要 |
---|---|---|
取引所運営 | SBIホールディングス 〔8473〕 | 事業内容:SBI VC Trade運営、分散型「SBI暗号資産ファンド」運用 業界地位:国内最大級の金融グループとして暗号資産事業を展開 |
取引所運営 | GMOインターネットG 〔9449〕 | 事業内容:GMOコイン取引所運営、BTCマイニング事業 特徴:取引所運営とマイニングの両方で暗号資産に関与 |
取引所運営 | マネックスグループ 〔8698〕 | 事業内容:Coincheckを100%子会社化し国内最大級の交換業運営 市場地位:個人投資家向け暗号資産取引で高いシェア |
取引所運営+独自トークン発行企業 | CAICA DIGITAL 〔2315〕 | 事業内容:Zaif交換所運営、自社トークン「CICC」発行 戦略:交換業と独自トークンエコシステムの構築 |
取引所運営+独自トークン発行企業 | フィスコ 〔3807〕 | 事業内容:FISCO Cryptocurrency Exchange運営、独自通貨FSCC発行 特徴:金融情報サービスと暗号資産事業の融合 |
企業の暗号資産投資トレンドと今後の見通し
2025年の主要トレンド
- 投資規模の拡大:メタプラネットの1万BTC保有に代表される大規模投資の実現
- 多様な投資手法:直接保有、ETF投資、段階的投資など多様なアプローチ
- 業界横断的な参入:アパレル、ゲーム、金融など様々な業界からの参入
- 継続的な追加投資:初回投資後も定期的な追加取得を行う企業が多数
投資判断のポイント
企業が暗号資産投資を行う主な理由として、以下が挙げられます:
- インフレ対策としての価値保存手段
- 財務戦略の多様化
- 新たな収益機会の創出
- 暗号資産業界への事業参入準備
よくある質問:東証上場企業の暗号資産投資について
Q: どの企業が最も多くのビットコインを保有していますか?
A: 2025年6月時点で、メタプラネット(3350)が1万BTC(簿価約1,391.5億円)で最大の保有企業です。
Q: 暗号資産投資を発表した企業の株価への影響はありますか?
A: 多くの企業で発表後に株価の上昇が見られており、投資家からの注目度の高さが伺えます。
Q: 今後新たに参入する企業はありますか?
A: マックハウスやエス・サイエンスなど、投資計画を発表済みの企業があり、今後も参入企業の増加が予想されます。
本情報は2025年6月22日時点のものです。暗号資産市場は変動が激しいため、最新の企業発表や市場動向を随時確認することを推奨します。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
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